約10年間の海外駐在から帰国して3か月余り・・・
度々出張では帰国していましたが、区役所へ住民票登録、ドコモで携帯電話の契約・・・など、改めて帰国したことを実感し、毎日が真新しいことばかりでした。
帰国してから起業すると決めるまでの3か月間、いろいろと葛藤もありましたが、起業すると決めてからは、ただただ行動あるのみ・・・で進んでいきました。
書店へ行って起業のノウハウ本を購入し、ページを捲りながら設立に必要な書類など箇条書きにしていきました。
一番の難題は、資本金受取口座になってくれる銀行が中々見つからなかったことでした・・・。
借入をお願いしているわけでもなく、資本金のために既に準備した自己資金1,000万円があるにもかかわらず、なぜ都銀から断られるのかが全く理解出来ませんでした。
払込証明書が発行されなければ設立が出来ません。
新宿周辺の都銀の支店を５つほど回りましたが、どこも受け付けてくれませんでした。
オフィスは初台になることが決まっていたので近くの新宿周辺を回ったのですが、そこでは「家の近くの銀行が良いのでは？」と言われ、当時住んでいた浅草橋駅近くの都銀に行くと「オフィスに近いところが良いのでは・・・」と。
10年間の海外赴任で銀行に履歴が残っていないのが個人としての信用に問題があると判断されたようです。
もちろん両親に相談すれば解決は出来たのかもしれませんが、その時に意地になってさらに銀行の支店回りを続けました。
TBC