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中国(深セン)における環境意識の変化

世界初の公共交通機関全面EV化都市 -深センー

中国深セン市では、中国国内最大の“EVバス立体駐車場”を建設中です。
 
福田にある主要充電所           1970年代後半は人口約3万の漁村だった深セン

同市は、中国で初めて国家交通運輸部と、国家の「バス都市」モデル都市提携枠組み協議を
締結した都市であり、世界一のEVバス車両の応用規模を誇り、EV車種が最もそろっている
都市となっています。
EVバス台数と運営路線の急増に伴い、深セン市ではEVバスターミナルの需要が急増して
おり、市内の南山と福田にて3つの立体駐車場を建設しているところです。

現時点において、市内を走行しているバスのほとんどが電気自動車に切り替わっており、
メータータクシーは深セン発祥の電気自動車メーカBYD車種が大部分を占めています。

(↑) このBYD車種に乗車しますと、車内は静かで新しく、乗り心地も快適です。

また、物流用の電気自動車(トラック含む)の手当をネット申請できるようになり、市内設立
企業に対し、年間走行距離が平均1.5万㎞に到達する物流用電気自動車を対象に下記手当を
申請することができるそうです。
<電池容量>
30kWh以下   750RMB/ kWh (約11,500円)
30-50kWh以下  600RMB/ kWh  (約9,200円)
50kWh以上     500RMB/ kWh  (約7,700円)

電気自動車は、自家用車より物流用自動車の方が走行距離が長い傾向にあり、交通面の環境を
改善するために物流車両に対して対策を施す方が効果的だと判断されます。
そのため、中国政府は上記のような政策を実施することにより、物流企業へ奨励を行っている
ことが考えられます。


(↑) 移動中によく見かける、電気トラック(左)および物流用電気自動車(右)

今後きれいな青空の日が増えていくことを切に願います!
(R.F@深セン)

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