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ガリレオ 『それでも地球は動く ~E pur si muove~』

ベトナムに赴任して、4か月になる。言葉だったり、文化だったり、色々な違いをかみしめながらの日々を
送っているが、ガリレオになろうとしてなれなかった『実におもしろい』失敗談を一つ。

ご存知の通り、ガリレオは天動説が主流で、キリスト教的な価値観が絶対の中で、地動説を唱えた人物である。
とにかく、真実を知るために、潮の満ち引きなど、実は地動説とは直接関係ない事象も理由として、 全ての天体は
円周運動をする、という説を唱えた。実は、ハレーすい星を初め、楕円軌道を描く天体も数多くあり、 部分的には
主張は間違っていたのだが、いずれにしても、天文の分野での価値観を180度変えた人物である。
その他に、日本における犯罪捜査の価値観も変えた、という説もある。

先日、初めて会ったベトナムの方から、1年以上知っている取引先の副社長のコメントとして、
ちょっと信じられないコメントを聞いた。私は、すぐに、その副社長にコメントの真偽を確認しに行った。
初め、その副社長は、不機嫌に否定し、「信用していないのか」という質問を逆に受けた。
再度確認したところ、 結果的にはそのコメントは事実で、ある価値観をもってすれば、真実が確認できた。
しかし、である。その行動は、 ベトナムではタブーだった。どちらかと言えば、
そういうコメントを本当にしたのか、という確認をしたその時点で、 付き合いの長い彼を、その日に出会った人の
言質を持って疑った、として、「信頼の無い行動」という結果になった。

それに対しての批判は、いつでも出来る。実際にそういう行動をとっておいて、
何が信頼だ、とか、じゃあ、あなたが地球は動かない、 天が動くのだと言えば、
地球は『自転』も『公転』もしないのか、と。
しかし、その発想を持った『時点』で、話は『好転』しない。
『そんなの有り得ない?有り得ないということなんて、有り得ない』のである。

その時に考えたのは、果たして、それが私にとって、ガリレオの地動説ほど重要な話だったのかどうか、である。
実際、その場で、ではなく、 時を改めて、
「こういう話を聞いた。まあ、私は信じてないけど、そういう誤解を受ける表現はなるべく避けてね」
と言えなかったのか。 素直に振り返れば、確かに信じられない表現ではあったが、いくらでも取り繕うことが出来て、
緊急の問題でもなかった。 ガリレオが宗教裁判にかけられても主張した、というのに比べれば、私は恐らく、
ナイフを突きつけられるどころか、柴咲コウか吉高由里子の サインを貰えるだけで、今回の主張を引っ込めただろう。
容疑者Xに言った『僕がこの事件の真相を暴いたところで、誰も幸せにはならない』のである。

現場商社の現場、とは、まさにその土地土地の文化、であり、
同じ結果をもたらすために我々自身が変化しなければならない。
それでいて、 価値観をぶらさずに、結果を残していかなければならない。まさに『実におもしろい』である。

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